世界一キライなあなたへ の感想

世界一キライなあなたへ

ストーリーとしては、美しいけれど、決して、手放しで「よかった」と言ってしまっていいものではない。
最初によかったところから。
重いテーマを使いながら、ストーリーが重くなりすぎないのは、エミリー・クラーク演じる、ルーの顔芸と言っていいほど豊かな表情と、彼女の衣装とウィットの富んだセリフのおかげだと思う。あの衣装のチョイスは、彼女の性格をとても際立たせていて、美しい作品のアクセントになっていてとてもよかったと思う。彼女の存在も、この物語のなかで、唯一現実的と言えるものだったかもしれない。
見どころは他に、舞台となったイギリスの田舎の風景。心が洗われるほど美しくて、サム・クラフリン演じるウィルの心の中を表すように静かだ。加えて、実はこのサム・クラフリンの美しさが一番と言っていいほどの見どころで、私は彼目当てに機内で3回も見てしまったほど。
ストーリーの問題点:ただ、病気という重いテーマを扱っていて、本当に彼らが抱える問題に、実際に直面している人々もいることを考えると、映画のなかでは、あまり彼の病気が抱える、たぶん一番大変なところと、それを支える身としてルーの抱える辛さは、あまりキチンと描かれていなかったと思うし、ストーリーの中の、美しく描かれていることのほとんどは、やはりウィルがお金持ちだから可能になっていると思う。そう、考えると、ただ美しい純愛、と言って終わらせてしまえる単純なお話ではないと思う。
一番は、最後の決断で、それでは、今までの美しい場面の数々はなんだったのだろう、とルーでなくても思ってしまう。し、最後の場面は、こんなに美しく描いてはいけなかった気がしている。
音楽は物語ととてもマッチしていて、未だにエド・シーランのPhotographを聴くと、未だにこの物語を思い出す。
余談だが、サム・クラフリンは、この物語の中の彼が一番美しいと思う。

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