「ボールルームへようこそ」の感想

「ボールルームへようこそ」という社交ダンスをテーマにしたアニメ(原作はマンガ)がとても面白かったです。特に期待せずに見始めたこのアニメですが、どっぷりとハマってしまいました。主人公の富士田多々良(以下、多々良)が偶然にであった社交ダンスの世界。そもそも「踊る」ことを主体に置いたアニメを観たコトがなく、とても新鮮でした。何より所作が美しくて、躍動感の表現の仕方も含めて、アニメの特性を充分に活かした作品だと思います。また。多々良を中心に描いたヒューマンドラマでありながら、作中に登場してくる人物もそれぞれに面白いんです。ダンスの師匠であり世界的プロダンサーの仙谷さん。多々良と同級生の雫ちゃん。天才ダンサーの兵藤清春。同じ高校に通うコトになり1歳年上の赤城賀寿。多々良の念願のダンスパートナーとなっった緋山千夏。など、ダンスを通じて様々な人間の葛藤が丁寧に描かれています。何より面白いと感じるところが、ライバルが敵でないところだと思います。普通だと敵と味方の二極構造が多いと思うのですが、このお話は違うんですよね。もちろん、ライバルではあるのですが「同志」に近い感覚で、互いに互いを認めあっているところに胸を打たれます。知らぬ間に「社交ダンス」の世界にのめり込んでしまうんですよね。男女ペアで呼吸を合わせるところ。平等でありながら、性別の違いをとてもよく活かしていることが、とても面白いのです。そして、いざ大会が始まると、ダンサーの個性や競技ダンスという世界の厳しさ、楽しさに触れ、どのようにジャッジされて行くのか。多々良を通じて、手に汗が止まりません。そもそも身体を使って美意識を競う競技だからなのか、こんなに美しくてウットリするアニメって、今までなかったように思います。
作家さんの体調が悪いようで、なかなか原作も進んでいないようです。無事に回復して、続きを楽しく読める日を楽しみにしています。

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